半沢直樹によろしく

日々の苛立ちだったりささやかな喜びだったり

ゆでガエルの銀行員(銀行員の年収事情)

こんばんは。明日からまた月曜日、一週間が始まります。

本日は、前回の続きで銀行員のゆでガエル状態を、データを使わずに、自身の経験談のみで語りたいと思います。

 

銀行員(私)の年収推移はどんなもんだったか

凡その額面で記載していきます。

 

新卒1年目    250万円

2年目〜5年目  400〜550万円

6年目〜8年目  700〜800万円

9年目〜11年目  800〜950万円

12年目〜(課長) 1,000〜1,200万円

 

上記の数字は残業代込、ボーナス込で大体こんなもんだったと思います。

また、社宅は10万円くらいのところに数万円で入居できるので、年間で80万円くらい家賃代が浮いてくる計算でしょうか。

 

どう思いますでしょうか。正直給料が高い部類に入る銀行と思いますが、それの裏返しとして色々な制約があります。そしてゆでガエルになっているのです。

 

ゆでガエルの銀行員

①世間相場からして高い年収をもらっていること。

各銀行で当然に年収はまちまちですが、赤字決算で合併が囁かれている地銀だとしても、その地域では高い給料をもらっていることでしょう。

何が言いたいかというと、仕事がうんざりしても、他にやりたいことが出来たとしても、なかなか現在の年収を捨てるという決断がしにくくなってしまいます。

 

②年齢が上がるにつれて社内の管理業務ばかりとなり、市場価値を高めにくくなること

長く企業に勤めていると、銀行に限らずその会社特有の暗黙の社内ルールやお作法が身につくものです。社内調整や目先の仕事を円滑に進めるために必要な知識ではあれど、市場価値からすると広い意味での「協調性・コミュニケーション能力」で括られる程度の能力しか身につきません。人事の観点から述べると、専門性を伸ばすためのポジションを希望して進まない限り、営業系or事務系(要するに支店の)管理職に出世して行ったとしても、ゼネラリストであり、専門性はほぼないと言っていいです。替えがきくということです。そしてゼネラリストとしての銀行員のキャリアは、年齢が上がると転職をする際の強みが乏しく、結果として現状の給料以上で転職することはまず難しくなります。

 

③残業規制や人事制度の変更による年収ダウンや早期退職の募集が始まってきた

みずほ銀行で副業解禁と週休3日以上も柔軟に(給料はその分ダウン)というニュースをご存知の方もいらっしゃるでしょう。私の勤務している銀行でも人事制度の変更があり、実質的な福利厚生の悪化、給料の削減がありました。また残業も抑制する流れになっておりますし、極め付けは早期退職の募集も2年連続で行われています。ちなみに、取引先経由で、担当の信金は40歳以上で年収80万カットが決定したそうです、さすがに引きました。今のところ希望者のみではありますが、恐らく近々早期退職勧告になってくるのでしょう。

そして、そうだとしても、現状ではまだ「他と比べて、世間一般と比べて」給料が高い状況であり、まずクビにならない状況、そして倒産もしにくい状況であり、恐らく私も含めて少しずつ待遇が悪くなって行ったとしても、辞めずに目先の業務に取り組んでいくのでしょう。市場価値の向上を捨てながら。

 

 

以上、ネガティブなことばかり書いてきましたが、次回からはそんな中での前向きな気持ちを書きたいと思います。

それでは、また明日から持ち場持ち場でお互い頑張りましょう。